Lovable でアプリを自社 AWS/Azure に置く新機能
デスク調査
Lovable で作ったアプリを、社外のクラウドではなく自社が管理する AWS アカウントや Azure サブスクリプションの中に置いて本番運用できるようになりました(2026年10月20日発表、プライベートプレビュー)。
アプリとデータは社内のネットワーク内に収まるため、社内の人事システムなどを直接読むアプリを、社外に出さずに動かす選択肢が増えました。AI 処理の置き場を EU 内に限定する設定も同時に発表されています。同じ10月のまとめには、社内のルールを一元管理する仕組みや、監査ログを Splunk や S3 など社内の既存システムへ送る方法も発表されています。
使いどころ
- 社内のデータを使っていないと公開できないアプリを、社内だけで運用したい人
- セキュリティ審査で「データとログを自社環境で管理している」と説明したい企業
- EU 域内のデータを取り扱うため、AI の処理も EU 内で完結させたい企業
公式手順の要点
公式の Enterprise 機能まとめ Enterprise features October roundup によると、Deploy on AWS と Deploy on Azure により、プレビュー用サンドボックス、公開アプリ、アプリのデータベース、ファイルストレージ、ログが自社アカウント内の専用ネットワークで動作します。社内システムとは VPC や VNet peering 経由で接続され、接続先がインターネットに晒されることはありません。
- 自分で管理する暗号鍵をワークスペース設定で登録すると、チャットやプロジェクト履歴の暗号化に使えます。鍵を失効させれば Lovable 側も履歴を読めなくなります。現時点では AWS KMS に対応し、Azure Key Vault は順次対応中です。
- EU inference(※EU 内の地点に AI の処理基盤を置く設定)を有効にすると、ビルド中と公開アプリの AI 機能のリクエストが EU 内の拠点に留まります。EU 側で扱えないリクエストは他リージョンへ送られず、失敗します。設定は Privacy & security の画面から切り替えられます。
- 導入はアカウント担当者に相談するか、専用の窓口へ問い合わせる形になります。10月には、自社の AWS アカウントで運用を始めた企業の事例も公開されています。
画面や仕様は今後さらに変わる可能性があります。最新の正確な内容は Deploy on AWS の説明 と Deploy on Azure の説明、および EU inference のドキュメント を必ず確認してください。
まだ分からないこと
- 対象になるプラン、費用、導入までの期間は未確認です。
- Azure Key Vault で暗号鍵を使えるようになる時期と、Lovable 側が保持しつづけるデータの範囲は未確認です。
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