AIノーコード3社の AGENTS.md(エージェント指示ファイル)
AGENTS.md とは、AI コーディングエージェント(LLM にツール操作を任せてコードを書かせるソフトウェア)に対する プロジェクト単位での行動ルール を Markdown(テキスト書式)で書いたファイルの総称です。「README は人間向け、AGENTS.md は AI 向け」と覚えると位置づけが掴みやすくなります。
定義(1文)
AGENTS.md は、AI エージェントがプロジェクトに最初に触れるときに自動で読み込まれる前提を置くための Markdown 書式の行動指示書で、agents.md イニシアチブが推進する共通仕様です(agents.md 公式サイト)。2026年9月時点で GitHub 6万件以上の OSS が AGENTS.md をルートに置いています。
3社のドキュメントでの呼び方・位置づけ
- Lovable: docs.lovable.dev/AGENTS という専用ページがあり、エージェント指示の書き方を公式に案内しています。Marketing skills を AGENTS.md / CLAUDE.md に書く運用も公式・第三者の双方で紹介されています(外部例)。
- Base44: Product changelog で「Imported apps follow AGENTS.md」と告知しています。GitHub から取り込んだアプリが AGENTS.md の制約を尊重する仕様です。「現場のコーディング規約」と「AI エージェント制約」を 1ファイルにまとめる層として位置づけられます。
- Bolt.new: ファイル名は AGENTS.md そのものではなく claude.md を正式名称として採用しています(公式リリースノート / Bolt Help)。ただし Community では AGENTS.md / context.md も同じ役割として推奨されており(例)、Bolt だけ呼び方が異なる点 が glossary としての価値になります。
初心者向けの例え
新しく入ったバイトに「当店ではこう動く」というマニュアルを渡す場面を想像してください。AGENTS.md は、AI という新人バイトに渡す最初のマニュアルです。何を大切にすべきか、何をしてはいけないかを短い文章で書き、毎回の指示のたびに同じ説明を繰り返さずに済みます。
関連用語
- CLAUDE.md: Anthropic 製の Claude Code での同名フォーマット。Bolt がサポートするのは正式名称としてこちらですが、AGENTS.md と役割はほぼ同じです。
- MCP(Model Context Protocol)(Lovable Blog: MCP 101): AI ツールと他のツールを「つなぐ」プロトコルです。AGENTS.md は AI に「行動を指示する」ファイルで、役割が直交して異なります。
- System Prompt: LLM が会話ごとに受け取る既定ルール。AGENTS.md はプロジェクト単位で永続するのに対し、System Prompt は多くの場合モデル全体のグローバル既定です。
- README.md: 人間向けの説明。AGENTS.md は README と同じディレクトリに置かれて併読されることが多いです(agents.md FAQ)。
どういう場面で効くのか
プロジェクトの規模が大きくなるほど、毎回の指示に「ライブラリの命名規則はこう」「認証コードは触らない」を書き直すのは面倒です。AGENTS.md に一度書いておけば、AI エージェントはビルドのたびに自動でそれを読み、自分の判断にその制約を反映します。Base44 のように取り込みベースで動くプラットフォームでは特に、最初に AGENTS.md をリポジトリルートに設置するのが公式推奨の「現場の約束」になります。
※ 2026年10月時点で docs.lovable.dev / docs.base44.com / support.bolt.new の3社公式資料を参照して作成。各社の呼び方(Bolt の “claude.md” など)が微妙に異なる点は glossary の価値として明示しました。
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